「お金のデザイン」がDENIM FRIDAYを始めて変わったこと

導入決定、スタイリングレッスンを経て、DENIM FRIDAYを実践し始めたFintech企業、「お金のデザイン」。「自分らしいデニムスタイル」というドレスコードでの出社日に同社へ取材に行き、メンバーの声を聞いてみた。

取材当日は木曜日。金曜日ではないがDENIM FRIDAYだったのには、理由がある。

一部の外資系企業では盛んに行われている「TGIF」をご存知だろうか。「Thank God,It’s Friday」の頭文字をとった言葉で、ウィークエンドになる解放感や喜びを表現している。日本でいうところの「花金」のようなもので、日米の時差により、米国資本の企業では木曜に行われるという。この日にはケータリングなどでフードやアルコールなどが振る舞われたり、社外からゲストを招き勉強会などが催されることもあるとか。そしてこの日はまさに「お金のデザイン」のTGIF。メンバー全員が思い思いの「自分らしいデニムスタイル」に身を包み、チームや部署の壁を超えて生き生きと会話を弾ませていた。

まずはドレスコードを発案した同社社長、中村 仁さん(写真左)にお話を伺った。

ジャケットに白いシャツ、革靴をデニムにコーディネートし、ビジネスシーンでも十分対応可能な着こなしは、さすが社長!

「もともとはガチガチの金融畑出身で、仕事着=スーツと叩き込まれてきましたが、今の会社になってからは“毎日デニム”派に転向。自転車通勤しているから動きやすい服装がいいということもあるし、もともとスポーツをやっていたし、歩くのも速いからスーツのズボンは破れそうで心許ない(笑)。タフで動きやすく、スタイリングによってはビジネスシーンでも十分イケるデニムは、実はビジネスウェアのベストチョイスと言っても良いかも。様々なアイテムに合わせやすいので、コーディネートに悩まなくていいという点も気に入っている理由です」

社長のお隣でスタイリッシュにデニムを着こなしているのは、営業部長の岡 由布子さん(写真右)。

「私は営業職なので、普段はきちんと見える服装を心がけているけれど、アポがない日は(ホントはそんな日があっちゃいけないのですが。笑)デニム出勤しています。アポがあっても、ジャケットを合わせればデニムOKというお客様とお会いする日は、デニムを履いていくことも。そういう会社がもっとたくさん増えたら、毎日デニム履いちゃうかも!」

はにかみながら取材に対応してくださったのは、入社3日目というカスタマーエクスペリエンス担当の加藤正紘さん(写真左)と、資産運用部で運用を担当する東海林 紘さん(写真右)。

お二方ともに前職は金融業、“スーツ出社が当たり前”の世界からやってきたとのことで、とりわけ加藤さんはこの日がデニムで出勤した人生最初の日。別のチームのメンバーでもざっくばらんに会話が弾み、積極的に情報交換していたのもDENIM FRIDAYの効果だと言えよう。

次にご登場いただいたのは、エンジニアチームの男子4人と人事担当の美女。

お隣は、“VOGUE FASHION’S NIGHT OUT”でギャップフラッグシップ原宿のイベントに参加した高山沙弥佳さん。同日に入手した“スカルプトデニム”が今一番のお気に入りだと言う。とにかく穿いていてラク! しかもきちんと見えるスタイリングにもばっちり対応してくれて、週に2、3回は穿いてる(笑)」左から、以前の記事でデニムを熟知したGapストアスタッフ「Denim ADDICT」によるスタイリングを体験した、おしゃれ大好きな村上 怜さん。履き心地抜群のストレッチデニムにダークカラーのポロで、オフィス仕様のきれいめデニムスタイルを実践していた。

中央の武田慎之介さんは、この日のDJ担当。「自分はIT畑から来たので、好きな服装で出社するのが当たり前の文化でした。でも、この会社には金融出身のスーツ派もたくさんいて。最初はカルチャーギャップを感じましたね。それがDENIM FRIDAYでスーツ派もデニム出社することになると、メンバーの個性が服装でわかるようになりました。結果、それまで感じていた見えない壁のようなものがなくなって、自由にコミュニケーションできる雰囲気に。とてもいいことだと思います!」

そのお隣の松本康平さんと右端の城崎 亮さんは「いつもデニムスタイル」派。「いつもデスクワークで、集中が必要な業務なので、パフォーマンスが上がる服装を第一優先に考えています。その結果、いつもデニム姿」(城崎さん)

最後に、この日ゲストとして講演を行ったベンチャーキャピタリストの仮屋薗聡一さんに、DENIM FRIDAYへの印象と、デニムに対する見解を伺った。

「お金のデザイン」のカンパニーTシャツを白シャツの上にON。「お会いする会社との距離感を縮めるという点でも、ファッションは重要な要素ですね」と言う仮屋薗さん。

「ベンチャーキャピタルは、接する相手が一方は金融機関、もう一方はベンチャー企業と、正反対の企業文化をもっているケースがほとんどです。『お金を預ける』側の金融機関の方には『この人なら信頼できる』と思っていただけるよう、絶対に失礼のない服装を心がけています。ベンチャー企業の方には『相談に乗ってもらえる相手』と思っていただけるよう、親しみやすい服装でお会いします。それだけ、ファッションは印象を左右するもの。デニムスタイルでも、アイテム選びやスタイリング次第できちんと見えるので、TPOや相手次第なのではないでしょうか。私個人としては、最も理想的で憧れるビジネスマンのファッションは、ネイビーのジャケットに黒いポロシャツ、ノンウォッシュのデニムというコーディネート。カジュアルで、個性があって、知的で自由。音楽業界の黎明期を支えたトップの方々がこんなスタイリングを実践されていたのを目にして、本当にかっこいいと思いました。まだまだ業界によっての差はあると思いますが、少しずつ、デニムがビジネスシーンでも浸透してくるといいですよね」

スタイリング次第でいかようにも着こなせるデニムは、お互いの個性が見え、コミュニケーションの壁を壊すパワーを、ビジネスシーンでも発揮するようだ。

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